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会話シリーズ(その6:戦争法案)

ある教室での会話シリーズ(その6)

B夫 ねぇ。僕らって戦争に行くことになるのかな?
A子 えっ。どうしたの?そんなことを聞いて。日本って戦争しない国だって聞いているけど。
B夫 だって、この間国会で戦争法案が通ったってニュースでやっていて、お父さんがいよいよ日本も戦争する国になってしまうんだなって言っていたんだ。そうなったらどうしよう。学校で、憲法の前文や九条について教えてもらって、日本は世界を巻き込んだ戦争を行った反省から、戦争を放棄したと思っていたのに・・。
T先生 どうしたの。何やら物騒な話をしているけど。いろいろと国会の中継なんかも見ていたけど、とても分かりづらくて安倍首相が答えていたけど、ぜんぜん答えになっていなかったのよ。そして、憲法を研究している人たちも、この法案は憲法に違反しているって明言しているのよ。
A子 えー。そんなことをしていいの?政治をする人たちは憲法を守る人じゃないの?確か、憲法にはえらい人たちは憲法を守らないといけないって書いてあったと思うけど。なにか、いやだな。感じ悪いわ。
T先生 そうね。そんな風に思っている若い人たちもたくさんいて、ニュースでやっていたけど、毎日国会周辺で多くの若者たちが集まって、反対の声を上げているのよ。
B夫 で、これからどうなるんだろう。朝のニュースではこれで法案が成立することになるっていってたけど。
S先生 おっ。また何か話しているね。戦争法案の話かい。確かに法案は衆議院で強行採決されて通ってしまったけど、まだ参議院の審議があるね。この法案は多くの人たちが反対して、普通に考えてたらおかしい法案なんだね。だから、政府のえらい人たちは、話し合いを続けるとどんどんと問題が出てきて、衆議院でもまともに説明できなかったのにさらに説明なんてできないから、力づくで決めたんだね。これって日本の民主主義が麻痺しているような感じだね。でも、多くの人たちの運動で法案をダメにすることはできるんだよ。
T先生 そういえば、すごいお金を使うことで問題になった国立競技場の建設が白紙に戻されたらしいわね。これって、多くの人たちの反対の声によるものだと聞いたわ。そこでの安倍首相が、主役は国民っていって撤回していたんだけど、あまりの二枚舌にあきれたけど。でも、主役が国民だったら、反対多数の戦争法案も白紙撤回できるはずだし、沖縄辺野古の基地建設も白紙撤回できるはずだし、原発の再稼働も白紙撤回できるはずね。
A子 確かに。どこかの政治家と違ってとても分かりやすいわ。ということは、これからいろいろな行動を起こしていけば、無くすこともできるんだ。
S先生 そうなんだね。いくら何を言ってもどうせ決まるんだから何もやらないでは、そんな悪法を認めることになるんだね。自分たちや大人だったら自分たちの子ども、孫たちのことを考えないといけないね。若者たちが感じ取る「自民党ってなんだか感じ悪いね」「安倍内閣ってなんだか許せないね」といった感覚を大切にして、どんどんと思ったことを口に出し、行動していくことが大切じゃないかな。