第91回西濃メーデー(2020年5月1日)

 『May Day(メーデー)は、今から134年前の1886年5月1日にアメリカの労働者と労働組合が8時間労働制を要求して立ち上がったストライキを起源とし、労働者が団結して権利を要求する日であり、世界的に5月1日がメーデーとされています。

 私たちのメーデーは今年で91回目を迎えます。日本で最初のメーデーは1920年、今から99年前に開催されました。今年で91回目、というのは1937年から9年間、治安維持法によりメーデーは開催禁止になってしまったからです。戦後、1946年に第17回のメーデーが開催され、現在に到っています。

 平和でないとメーデーはできません。治安維持法は日本が戦争にのめり込んでいく中で出てきました。ところが、今年2020年は新型コロナウイルスにより、通常のメーデーを行うことができなくなりました。三密を避けるために苦渋の選択でしたが、集会及びデモ行進を行わないことにしました。県中央メーデーも大規模な集会・デモ行進は行わず、メーデー実行員会の役員のみでメーデーを行うことになりした。

 このコロナウイルスによる休業要請や外出自粛要請により多くの労働者が解雇されたり、自宅待機になって給与が減ったり、文化活動に関わる人たちも収入が途絶えるなど多くの問題が起きています。しかし、アベ政権は要請するだけで、それに対しての保障をほとんど行おうとしていません。労働相談でも、コロナウイルスによって仕事が失われたり、給与が減ったりしたがどうしたらいいのかという相談が多く寄せられています。まさしく、労働者の生活が危機に瀕しています。

 今こそ、大企業の内部留保を使うときでしょう。今使わなかったらいつ使うのか。一般労働者の生活を守ることが政府や企業の役割でしょう。そして、不要不急のことを避けるならば、肥大化したアメリカからの武器購入予算や辺野古基地建設こそ不要不急であり、その予算をコロナ対策に使うべきでしょう。今のコロナウイルスの問題を「戦時」だというのならなおさらでしょう。

 コロナウイルス禍と消費税増税、大企業中心の政治により、多くの企業の業績が悪化しています。今のアベ政権に任せておいたら一体どうなってしまうでしょう。自分達の失政を隠すために、嘘に嘘を重ねて、政府への信頼はどんどんと低下しています。自分達の身を守る上でも信頼できないアベ政権には去ってもらう必要があるでしょう。新型コロナウイルスによる困難の中で、モリカケ問題や文書改ざん問題などが後回しになっています。しかし、大変な中でこそ、政治の信頼が得られないといけません。そのためにもモリカケ問題はきちんと解決する必要があるでしょう。何が必要で何が不要なのかを今だからこそきちんと考えていく必要があります。この困難に便乗して自分達の都合の良いように法律を変えたり作っていくこと、憲法を変えようとする発言などについてはきちんと眼を開いて見ていく必要があるでしょう。

 そのために、西濃メーデー実行委員会に集った各団体だけでなく、おかしい、何とかしなくてはいけないと感じている市民と連帯して目指す日本を作るためにがんばりましょう。

岐阜県第91回中央メーデーの様子

県中央メーデーの様子(動画)はこちらからどうぞ。youtubeで見ることができます。