参政党は、外国から見たら「極右」らしい。机の上にあった「灰色の朝」をもう一度読み直してみる。「茶色の朝」は、フランスでベストセラーになった寓話。知らないうちに、すべてが「茶色だけ」になってしまう世界の物語で、自分自身には関係ないと言っているうちに、みるみる茶色になっていき、気づいたときにはもう手遅れになってしまっていると言う寓話です。フランスの読者にとって、茶色は「ナチス」を連想させます。そして、今日では、「極右」の人たちを連想させる色になっているそうです。今、ヨーロッパでもアメリカでも極右運動が台頭していて、「移民労働者や外国人が増えて、仕事が奪われ、文化が破壊されている」と言って外国人排斥を声高に叫んでいます。これって、日本でも同じことが主張されていますね。日本人ファーストを唱えて、外国人を排斥する。社会的不安や不満を、権力者に向けるのではなく、社会的弱者に向けさせていく。治安維持法を肯定した政治家がいます。最初は共産主義者への攻撃だったかもしれませんが、段々と変化し、政府に反対する意見を持った人たちが次々に捕まっていきました。日本でもやがてこの「茶色の朝」(オレンジ色の朝かな)が現実にならないように、おかしいことはおかしい、もの言う自由をきちんと守っていく必要があると感じる今日この頃です。
7月 22
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