「平和・人権・民主主義を考える」西濃憲法集会2024

 今世界では、戦争や紛争が起きています。その収束も見えず、さらにアメリカはウクライナとイスラエルに多額の軍事援助と武器を供給しています。ガザで亡くなっている人たちは戦闘員とは関係のない市民、特に女性・子ども・赤ちゃんです。これは誰がみても大虐殺(ジェノサイト)です。そんな中、5月3日(憲法記念日)の午後から、大垣市情報工房にて、西濃憲法集会2024が行われました。

 伊舞木座コンサートののち、羽場久美子さんの講演(演題:「戦争準備の風潮の下、私たちができること~東アジアからの平和構築~」)がありました。パレスチナでの虐殺やウクライナ戦争に関して、歴史的な流れと、なぜ今アメリカは、ウクライナやイスラエルに武器を供給しているのか。なぜアメリカは拒否権を使ってまで戦争を止めようとしないのか。このことについて、転換期に入っている世界の状況から説明がありました。
 アメリカは東アジアで戦争が起こっても助けてはくれない。北朝鮮からアメリカ本土に弾道ミサイルが飛んできたら、日本の自衛隊がそれを打ち落とす。そのためのミサイル配備だし、地下司令塔の建築も日本列島が破壊されても対ミサイル発射ができるようにするためと考える合点がいく。日本にあるミサイルで日本列島が守れると考える「お花畑」のような考え方では市民を守れない。ミサイルを撃ってくるだろうと想像している国は、桁違いのミサイルを持っているのだから、太刀打ちできるはずはない。だから日本がやるべきことは、軍事力を増強することではなく、ましてやミサイル配備でもなく、東アジア地域に平和と経済的安定を作り出していくために経済地域協力や地域の平和外交の中心になることであることの重要性を知ることができた。そして、そのような動きは国への働きかけもあるが、自治体から、市民から平和を作る自治体外交、市民外交が重要性を帯びていることを理解することができ、何らかの動きを作り出す必要性を実感した。

 なにはともあれ、今の政権に任せておいたら、どんどんと戦争が近づいてくる。アメリカの指揮権に自衛隊が取り込まれ、アメリカのために日本が矛と盾にされようとしていることから抜け出すことができない。国民の生活や災害からの復旧にはお金を出すことを渋り、アメリカのために外国行ってはお金をばらまき、アメリカに言われるがままに軍事費には底なしにお金をつぎ込むような現在の政権を変えるためには、軍事に頼らず、平和外交で地域協力体制を作り、戦争の起きない東アジアを作ろうとする政治勢力を大きくして、日本の政治を変えていかないといけないこととを痛感した集会でした。