Return to アベ政治がもたらしたもの。日本政治の劣化

コラム:安倍政権が狙う権力者に都合の良い人間作り

安倍政権は露骨に教育に政治介入してきています。権力者に都合の良い、世界中を飛び回り大企業の利益を確保するためのエリートを育成することを目的と し、それ以外はエリートのいうことを素直に聞く人間に育てようとしています。その1つの手段が教科書への攻撃。政権に都合の悪い内容の教科書を許さない、 それをいいことに暴走する大阪や東京を中心とした地方自治体の首長たち。政治が教育に介入してはいけないというのが、戦後の教育の出発点だったはずです。 いじめの問題に関しても、国連からも指摘されている過度の競争などの原因を考えるのではなく、管理によっていじめをなくそうというものです。力づくの管理 で果たしてなくなるのか。原因から取り除かないと結局は地下に潜るだけです。さらに大人の世界のいじめ(セクハラ・パワハラ・ブラック企業・アメリカ軍基 地問題)などをなくさないで、子どもの世界からいじめをなくすこともできないのではないでしょうか。日の丸・君が代問題のように行政が直接教育に口を出し てくることが増えました。また、政治的なことを授業で取り上げることに対しても若い先生などでは遠慮していたりしています。原発などについてもきちんとそ の内容を教えていなかったから、原発の安全神話に国民が安心してしまったのです。その結果は・・・・。取り返しのつかない事故になりました。教育は、その 時々の政治権力に影響されず、一人ひとりの教員が責任を持って行うものでしょう。結局強制は不審ばかりを抱かせるのではないでしょうか。教育にお金を使わ ない国に未来はありません。行政は教育の内容に口を出さず、条件整備のために努力すべきなのです。