新しい民主主義の形が出てきた。でもまだまだ力が足りなかった。
電通を始めとした既得権者、企業団体献金やパーティー券でお金を供給し、そして膨大なお金(税金)を奪っていく政治のあまりに厚い壁があった。そしてその壁をさらに厚くしていったマスコミがいた。日本の政治は、本当に劣化した。2つの大きな力が劣化している。今の政治家は何が良くて、何が悪いかを認識できなくなっている。民主主義とは何かも分からなくなってきている。議会を軽視している首長もいた。中学生に向かって恫喝した首長もいた。だから、そんな人たちには、丁寧にやさしく、そして厳しく教えてあげよう。自分たちがえらいと思っている人たちに伝えていくのはとても大変であるが。
そんな中でも灯りは見えてきている。多くの人たちが声を上げた。そして、悪いことは悪いと伝えているジャーナリストもいる。裏金問題もキックバックも一部のメディアの取材から大きく広がっていった。選挙運動の中で東京都の議会の様子も、そして三井不動産への天下りの問題など東京知事が何をやってきたかがはっきりとした。でもまだまだ伝わっていない。それがきちんと伝わっていたらもっと違った結果になったかもしれない。何も言わなかったマスコミは、さらに報道の自由度ランキング が下がるだろう。調査対象180カ国・地域のうち日本は70位だったが、もっともっと下がるに違いない。「日本の主要メディアは、日常的に政府や企業から圧力をかけられ、その結果、汚職、セクハラ、健康問題、公害などのセンシティブなテーマについて厳しく自己検閲している」ことがこの都知事選からさらにはっきりした。「ジャーナリズムとは 報じられたくない事を報じることだ。それ以外のものは広報にすぎない(ジョージ・オーウェル)」と言われても文句が言えない状態になっている。
しかし、都知事選で、政治がとても身近かになった。一人街宣は新しい民主主義の芽生えを感じる。SNSで叩かれる恐れを感じながらも声を上げた芸能人もいる。生きていることが政治的なのだ。これからいろいろなことが検証されていくことを期待していきたい。そして実際に動いている人もいる。おかしいことはおかしいと外に出て行って伝える行動を起こしている人たちがたくさんいることが分かった。敵はお金をたくさん持っている大企業、向こう側にいる大手マスコミ(大新聞・テレビ)、そしてSNSに流れるフェイクニュースと立ち向かうものはとても大きくて大変ですが、厳しい目を向けて声を上げていくことの継続しかありません。誰のために政治を行おうとしているのかをいつも注視していくことが重要ですね。結果で落ち込まずに、この新しい動きを全国に広げていくことが未来につながっていくことを想像し確信して。
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