2023年 西濃メーデーを開催しました。

大垣市の城西公園にて16:00から西濃メーデー集会をおこないました。それに先だって、15:30からは、歌声集会をおこない、アコーディオンの伴奏の元、いろいろな歌を歌いました。そして、16:00から集会を開始。開会宣言の後、西濃メーデー実行委員会委員長(西濃労連議長)から挨拶があり、その後、憲法集会実行委員会、母親大会実行委員会、もの言う自由を守る会、日本共産党からの連帯挨拶をいただきました。そして、メッセージを紹介した後、実行委員会の参加団体から、自分たちの活動についての紹介をマイクのリレー形式で話してもらいました。それぞれの団体が活動を紹介するとともに、今年の活動についての思いを語ってもらえました。その後、メーデー宣言の読み上げとその採択をおこないました。すべての集会行事が終了し、団結ガンバローでその場を締めました。

 集会後は、大垣市内の駅前通りを中心にデモ行進をしました。久々にシュプレヒコールをおこないました。大垣駅前まで歩き、デモ行進は終了しました。最終的に53名の参加となりました。多くの人に参加してもらいましたが、平日ということもあり、現職の人たちの参加が少なかったのが残念でした。本来メーデーは労働者の祭典なのだから、祝日にするべきでしょう。

 デモ集合後には有志のメンバーで大垣駅前で最低賃金1500円にするための署名活動をおこないました。参加者は4名でしたが、高校生などバイトでの最低賃金を引き上げることができることから署名してくれる人たちがいて、最終的にこのメーデーで、62筆の署名が集まりました。

第94回西濃メーデー宣言

「働く者の団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、国民主権を守ろう 」のスローガンのもと、 多くの仲間や市民の集結のもと第 94 回西濃メーデーを行います。

今回のメーデーは、昨年から続くロシアとウクライナの戦争の終結が見えず、多くの民間人を含めた犠牲が出ている情勢の中でのメーデーとなります。

このような状況の中で岸田政権は、昨年12月の安保関連3文書に基づき、2023年度からの5年間の防衛費を、それまでの27兆円から43兆円に大幅増額することを明言しました。

このことは日本が世界第3位の軍事大国になり、平和国家を逸脱することを意味するものです。実際に3月16日には沖縄県の石垣島に初めて建設された陸上自衛隊の駐屯地に住民の抗議にも関わらずミサイルを配備するなど、軍備増強へ大きく舵を切っています。ロシア・中国・北朝鮮脅威論をもとに、平和憲法をないがしろにする行動に出ています。私たちは今こそ平和憲法に基づいた外交によりアジアの中で平和へのリーダーシップをとる日本へと舵を切らせるよう求めていきましょう。

 新型コロナ禍で医療、衛生、介護など福祉の職場が 疲弊し、非正規労働者やフリーランスなど不安定な働き方をしている労働者は仕事を失う事態となりました。そこに原油高に基づく電気・ガス・ガソリンなど大幅値上げ、さらにパンや冷凍食品などの値上げラッシュといった物価高騰の波が押し寄せ、国民はもちろんあらゆる産業にも打撃となっています。それにも関わらず岸田政権は医療・介護の負担増や年金削減を続けています。

このような情勢から今年の春闘では大企業は労働組合のベースアップの要求に対して満額回答をしています。しかし、この動きは大企業に限定したものであり、このままでは中小企業との格差は広がるばかりです。

私たちは県労連の生計費調査に参加し、岐阜県で若者が一人暮らしするには最低時給1659円が必要と試算し、最低賃金引き上げの署名を現在行っています。私たちの要求は中小や地方の企業を含む幅広い賃金の底上げと持続した支援につなげ、物価上昇を差し引いた実質賃金の引き上げを勝ち取ることです。

岸田政権はこのような国民の要求に押され、子育て支援策を打ち出していますが、まだ具体策にはなっていません。このメーデーが国民生活向上の契機となり、誰もが人間らしく安心して生き、働ける社会を実現できるよう団結して頑張りましょう。

第94回西濃メーデー万歳。

2023年5 月 1 日
第94回西濃メーデー実行委員会