岐阜年金裁判、不当判決で11月7日に最高裁へ上告へ

岐阜年金裁判控訴審の判決が10月27日に名古屋高裁でありました。土田照彦裁判長は、「本件控訴を棄却する。控訴費用は控訴人らの負担とする」の一言だけで退廷。傍聴席からは「不当判決だ」との声が上がりました。控訴審では、名古屋高裁は国の反論をそのまま受け入れて、原告の主張をいっさい認めませんでした。裁判所は、弱い人たちを救う役割を放棄し、司法の役割を果たしていません。そのため、原告団は、11月7日に最高裁に上告をしました。

それにしても、森本事件の遺族、赤木雅子さんの起こした「夫を死に追いやった真実を知るため、国と、改ざんを決定づけた当時の財務省理財局長、佐川宣寿氏を相手に裁判」を起こしたが、その一審判決では「請求を棄却する」となり、訴えはすべて退けられてしまった。「真実を知りたい」との思いで起こした裁判であったが、遺族の気持ちは顧みられず、国に都合のよい形での判決だった。

それにしても、司法は何のためにあるのか、国の行為を免罪するための司法であってはいけないでしょう。困ったものだ。