子育て・教育のつどい in 多治見

10月31日(日)に多治見市で、親と教員らでつくる「子育て・教育のつどい in 多治見」実行委員会が主催するつどいがありました。午前中は、分科会、午後からは全体会がありました。午後からの記念講演は、ホームレス問題に詳しい北村年子さんの「生きているだけで100点満点~いじめの連鎖を断ち切るために~」という内容でした。ホームレスの人に対する暴力がなぜ起きたのか。彼らには何があったのか。現代の貧困は経済だけでなく、人間関係などの貧困がある。ホームレスの人を襲った少年たちは、経済的な貧困はなかったが、人間関係(心のホーム)がなかったホームレス状態だった。自分たちがつらいとき、自分の価値が見えないときに誰かを否定して攻撃し、自分はそれよりもましと考える状況の中で生まれた事件だった。この格差・競争社会の中で、自分の位置を確認し、誰かより上ということしか価値が見いだせない社会が生んだ事件だった。社会を変えていかないと、今の自分でいい、自尊感情を持てる社会を作ることが大切だと改めて確認できる講演でした。自尊感情を持つことで、他人を思う心も生まれてきます。