映画「新聞記者」が日本アカデミー賞を受賞しました。

 今回日本アカデミー賞に「新聞記者」が選ばれました。マスコミが忖度してほとんど宣伝しないなか、多くの市民が見に行きました。
 ということで、そのときに記録していた内容をもう一度。
「参議院選の前なので、選挙権を持っている人は絶対に見に行った方がいいですね。一応内容はフィクションと言いながらも、随所にこのアベ政権がやってきたことが出ています。女性ジャーナリストを強姦しながら、お友だちのために逮捕されなかった事件、モリカケの問題、公文書の書き換え、偽造問題。一個人を国家が落とし入れる問題などなど。そして組織の中で自分自身の良心とのせめぎ合いの中で起こる自殺。自分の家族を守ることと、真実を伝えないといけない、全体の奉仕者として公務員になったはずなのに、国家の安定の名の下で自分自身の良心を閉ざさないといけない苦痛。そして、今の日本のメディアの状況・・・。メディアを従わせようとする権力・・・。内閣調査室が描かれていたのですが、事実はもっとひどいことをやっている気がします。最後に、内閣調査室のトップが「この国の民主主義はかたちだけでいい」と言っていた言葉が今の権力者(アベ政権)の本音なのでしょう。「国家の安定」というワードが何度も出て行きました。違法行為に手を染めてしまった公務員の良心を何とか説得する言葉です。ただ誰のための安定なのか、誰のための政治なのかを考える必要があります。今の政治は一部のお金持ち、一部の権力者のために行われています。そんな政治は変えないといけないですね。だから、多くの人に見てもらいたい映画です。」
 あれからどうでしょう?全然変わっていませんというかさらにひどくなっています。自分達の都合の良い様に事実をねじ曲げる。自分達のお友だちのための政治。でも「桜」の問題や、新型コロナウィルスへの対応などでそろそろ国民も変だと思い始めていると思います。他の国ならもうとっくに首相いや国会議員としての身分を剥奪されているはずですね。これからさらに「新聞記者」のような作品が多く出てくることを祈ります。